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地方公務員拾遺物語 【第84号】
   〜後継者〜
                    2004/5/9

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このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。
これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。
すべて読者のご判断に委ねます。

■もくじ■
【1】後継者

【2】解説

【3】編集後記

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【1】後継者

職員A 「先日は、父の葬儀に参列いただき、ありがとうございました」
人事部長 「いや、君のお父さんには、生前、本当にお世話になった。○○寺の住職として、地域のまとめ役、相談役になってくれた。人徳だろうが、本当に貴重な存在だったよ」
職員A 「そう言っていただけると、父も喜びます」
人事部長 「君も、お父さんのような、立派な人になりなさい。それが、何よりの親孝行だ」
職員A 「・・・はい。そのことですが、私、父の跡を継ごうと思います」
人事部長 「そうか・・・もう、決めたのか」
職員A 「はい。いずれは、そのつもりでしたから」
人事部長 「わかったよ。お父さんに恥じない立派な住職になりなさい。しかし残念だ。君が退職すると、この役所も寂しくなるな・・・」
職員A 「・・・」
人事部長 「・・・」
職員A 「あのー」
人事部長 「どうしたのかね?」
職員A 「私、退職するつもりはありません。公務員は、他の職業と兼業できませんが、聖職は例外のはずです。ですので、このまま公務員を続けます」
人事部長 「・・・確かに筋は通っている」
職員A 「つきましては、住職の資格をとるのに、3ヶ月ほど、本山に修行に行かねばならんのですが、溜め込んだ有給休暇をつぎ込んでも、40日ほどしか休めんのです。んで、なんとか残りの日数、休職できるようにお願いにあがった次第でして・・・」
人事部長 「・・・」
職員A 「だめですか?」
人事部長 「・・・退職」
職員A 「いや、そこをなんとか」
人事部長 「・・・なるわけないだろ」

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【2】解説

かなり前にも少し書きましたが、兼業の許されない公務員業界にあって、僧侶や神官などは、数少ない例外です。
これらの聖職は職業とはみなされません。
「お布施」は「報酬」ではないから。
そのため、公務員であっても兼職が可能です。

就職前に聖職の資格を取っていれば、こんなことにはならないのですが・・・(苦笑)。
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【3】編集後記

ちなみにこの職員、最終的には退職せずに聖職資格を手に入れたそうです。
どうやったのかは知りませんが・・・


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地方公務員拾遺物語 【第84号】 〜後継者〜
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