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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第72号】 〜訴えてやる！！〜 2004/2/14 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。 すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【１】訴えてやる！！ 【２】解説 【３】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【１】訴えてやる！！ 今日も窓口で住民さんとバトル！！ 住民 「どーして、こんなことができないんだよっ！！」 職員 「やっちまったら、不法行為なんですよっ！！」 住民 「こっちは、被害者だぞ！！」 職員 「そうかもしれませんが、責任の一端はあるでしょっ！！」 住民 「そこまで言うか・・・訴えてやる！！」 一瞬の沈黙の後・・・ 職員 「仕方ないですねぇ・・・（溜息）」 住民 「やっと、わかってくれたか」 職員 「では、お話はここまでということで」 住民 「・・・？」 職員 「裁判かぁ・・・面倒くさいですねぇ」 住民 「おい。訴えられても構わないというのか？」 職員 「はい。多少、仕事が増えるだけですし」 住民 「おまえも、面倒なことになるぞ」 職員 「そうですか？法的に問題ない以上、こちらの勝訴は確定してますから。それに、ウチは最終的に公費で裁判できますし・・・」 住民 「・・・」 職員 「・・・」 住民 「・・・なぁ。お互い、少々、冷静さを欠いていた。もう一度、建設的に話し合おう」 職員 「そうですね（にっこり）」 ______________________________________________________________________________ 【２】解説 「訴えてやる！！」 時々、窓口で聞く言葉だ。 しかし、この言葉の99％は、脅しである。 日本人は、比較的、被告になることへの恐怖心が大きい国民みたいです。 しかし、通常、このセリフが役所の窓口で効果を現すことはありません。 なぜなら、裁判で負けるような不当な行政行為を行ってしまった場合、役所のほうが先に、何らかの対応に動くからです。 また、行政行為への裁判は、通常、最終的には組織へのものであって、職員個人に不利益はありません。 （最近、法改正したかもしれないけど・・・） 特に、明らかに合法的な行為を行っている場合や判例がある場合、行政側が勝訴することが最初からわかっています。 結局、損をするのは訴える側になります。 ・・・って言うか、こういう場合、訴える側も、十分理解していたりします。 んで、結局、話し合いで、譲歩を引き出す方向になるんだな（苦笑）。 ______________________________________________________________________________ 【３】編集後記 裁判を抱えている役所は少なくありません。 ですので、結構、裁判も仕事のうちだったりします。 「訴えられたらどうしよう？」 そんなことを考えている行政職員は、ホントにヤバいことしてる人間だけです（笑）。 Copyright (C)KK 2002-2004 All Rights Reserved.
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