_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第7号】 〜職業的宿命【消防署編】〜 2002/11/17 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 これは、フツーかそれとも特殊か。 脚色しててもノンフィクション。 どう解釈するかは、すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【1】職業的宿命【消防署編】 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】職業的宿命【消防署編】 ある土曜の朝のこと、消防署の前に、観光バスが停まっている。 近所の人A 「あれ?消防署に観光バスが停まってるよ。小学校かどこかから、見学にでもきてるのかなぁ?」 近所の人B 「いや。今日から消防署の職員の親睦旅行だって。半分は旅行で、半分は勤務。来週の週末は、交代で残りの人が行くんだって」 近所の人A 「ふうん・・・」 バスが発車してしばらく後・・・ 近所の人A 「あれ?消防車が何台か出て行ったよ。火事かな?」 近所の人B 「・・・かわいそうに」 近所の人A 「は?」 直後に慰安旅行のバスが帰ってくる。 そして、バスから降りた面々が続々と着替えて増援に出てゆく 近所の人B 「確か、去年もこんなことがあったんだよなー」 近所の人A 「職業柄とはいえ、気の毒に・・・」 ちなみに、この消防署。 この年の親睦旅行はキャンセル。 旅行会社に払った違約金は数十万円にのぼったらしい。 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 消防職員に心休まる日はない。 携帯電話の発達した昨今、有事の際には電話一本でどこからでも呼び出される。 以前、とあるレストランでの風景。 楽しそうにメニューを見ながら注文している親子連れ。 そして、さあ、食べようという瞬間に鳴る、父親の携帯電話。 「火事だって・・・」 今しがた割った箸を、そのまま机に置いて、一人立ち去る父親の後姿は悲しそうだった。 しかし、私はそれよりも、彼の幼い息子の泣き出しそうな顔が、忘れられない。 自分の日常の安全が、どのように支えられているのか。 胸にズキンときた。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 消防署員って、どんなイメージ? 体育会系のお兄さん? それとも、日焼けしたマッチョなおじさん? ハズレじゃないけど、それだけじゃない。 昨今の不況。 公務員志望者はうなぎ昇り。 消防署も例外ではない。 消防署を志願した若者たちは、厳しいペーパー試験を優秀な成績で突破したうえで、次の体力測定に挑むのである。 そう。 消防署員は、ただのマッチョなお兄さんではない。 学力抜群、頭脳明晰、かつ、マッチョなのだ。 え? なんか違うって? _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■このメールマガジンは、下記のシステムによって配信されています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/ ■このメールマガジンは、受信者個人の責任においてお楽しみ下さい。 当メールにより生じる損害等について責任は負いません。 もちろん、行政訴訟・損害賠償等の証拠になるものではありません。 ■このメールマガジンの内容の無断転載を禁止します。 地方公務員拾遺物語 【第7号】 〜職業的宿命【消防署編】〜 発行者:KK http://kkmmg.fc2web.com/ kk_mmg@yahoo.co.jp Copyright (C)KK 2002 All Rights Reserved.
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