_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第57号】 〜それも利益団体〜 2003/11/2 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 脚色してても、ノンフィクション。 解釈は、すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【1】それも利益団体 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】それも利益団体 職員A 「ねぇ。議員の○○さんって、団体がバックにない、いわゆる市民派系の議員でしたよね」 職員B 「ああ。そうだよ。児童福祉と教育充実が公約だったな」 職員A 「利益集団が後ろについていない議員さんは、選挙運動とか大変でしょうに」 職員B 「利益集団ならついてるじゃないか」 職員A 「・・・・?」 職員B 「子どもを持つ親」 職員A 「・・・それって、利益集団ですか?」 職員B 「少なくとも、独身主義で子どもの嫌いなオレとしては、子どもに投資するよっか、景気対策とか発泡酒値下げ、あとタバコ減税とかのほうがありがたいと思うのは、当然だろ」 職員A 「・・・ま、いろいろな考えがありますから」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 議員は支持者の代弁者。 その背後には、必ず一定の傾向を持った集団が存在する。 建設業界、経済団体、金融業界、労働組合などは代表格だ。 ピンポイントな利益に基づいて、政治家を支持する。 このネタの場合、くだんの議員さんへの支持は、「子どもがいる」というライフスタイルに由来するものである。 しかしそれは、独身貴族やDINKS(古いか・・・)にとっては、大きな利益ではない。 時として、生活に根差した公約は、住民全般への利益であるという錯覚を招く。 しかし、社会という大きな母集団の中には、さまざまな小集団が内在されていて、それぞれの利益を持っていることを忘れてはならないと思う。 「最大多数の最大幸福」という民主主義の原則を、おなざりにしない限りは。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 いわゆる「市民の利益」を求める群は、広く薄く存在している。 結果、(狭く強く結束する)土木や商工系の利益集団ほど、その存在と追求する利益が目立たない。 しかし、「自分たちのため」に行動するという点では、前者も後者も同じなんですよねぇ・・・。 Copyright (C)K.K. 2002-2003 All Rights Reserved.
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