_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第37号】 〜防災家族〜 2003/6/15 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 脚色しててもノンフィクション。 解釈は読者のみなさんに委ねます。 ■もくじ■ 【1】防災家族 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】防災家族 奥様たちの井戸端会議にて・・・ 奥様A 「Bさんのお宅は安心よね。だんなさんが消防署勤務、上の息子さんが役所の防災担当、下の息子さんが、消防団の幹部でしょ〜」 奥様B 「もしもの時は心強いでしょうに」 奥様C 「そんなことありませんわよ〜」 そう、奥様Cは悲惨である。 大型台風でも来ようものなら・・・ だんな 「警報が出たか。そろそろ職員に緊急出動をかけるぞ!消防署に行ってくる!!」 長男 「俺も役所に行ってくる!災害対策本部が立ち上がった!!」 次男 「わかった!消防団も自主的に危険個所のパトロールを開始する!!」 奥様 「お願い!こんな時に、私を一人にしないで〜!!(悲鳴)」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 もしもの時、地方公務員は地域住民のため、命をかける。 そう、地域住民のためである。 自分の家族のためにではない。 以前も少し書いたが、公務員とは、自分の属する集団のために、個人として責任を課せられた、唯一の職業である。 念のために補足しておくが、組織の構成員として責任を課せられているわけではない。 個人として責任を課せられているのである。 そのためには、 家族≦地域住民 ・・・という、非情の不等式に支配される。 私の父もそうだった。 災害の時、気丈に父を送り出した後の母が見せる、一瞬の不安の表情。 子ども心に、胸が痛んだ。 そして、同じ道を歩んだ自分。 今にして、胸が痛い。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 全国的に梅雨入りしました。 大雨、土砂災害の季節です。 よくある言葉で。 「自分の住む地域社会を守ることは、自分の家族を守ることにつながる」 ・・・というものがあります。 たった一人で留守を守る防災系公務員の妻に、この言葉は、どう聞こえるのでしょうか。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■このメールマガジンは、下記のシステムによって配信されています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/ ■このメールマガジンは、受信者個人の責任においてお楽しみ下さい。 当メールにより生じる損害等について責任は負いません。 もちろん、行政訴訟・損害賠償等の証拠になるものではありません。 ■このメールマガジンの内容の無断転載を禁止します。 地方公務員拾遺物語 【第37号】 〜防災家族〜 発行者:KK http://kkmmg.fc2web.com/ kk_mmg@yahoo.co.jp バックナンバーはこちら http://kkmmg.fc2web.com/ 登録・解除はこちらから http://www.mag2.com/m/0000098486.htm Copyright (C)KK 2002 All Rights Reserved.
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