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地方公務員拾遺物語 【第26号】
   〜父から娘へ・・・・・・〜
                    2003/3/30

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このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。
これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。
すべて読者のご判断に委ねます。

■もくじ■
【1】父から娘へ・・・・・・

【2】解説

【3】編集後記

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【1】父から娘へ・・・・・・

明日から社会人。
公務員の父から公務員の娘へ。

父 「娘よ。おまえも明日から、公務員として働くこととなった」
娘 「はい。お父様」
父 「ついては、おまえに、これだけは守ってほしいことがある」
娘 「はい。お父様」
父 「うす汚れた下着は身につけてはならぬ」
娘 「???・・・・・・はい?」
父 「そして必ず、新品の衣類一式を,職場のロッカーに入れておくように」
娘 「お父様、一体何を・・・・・・」
父 「私の言うことがわかるか?」
娘 「・・・・・・お父様。・・・・・・まさか勝負服を常備しておけと?」
父 「そのとおり。必ず新品の作業服だ。危険な現場に狩り出された時には必ず必要だ。
下着は、万が一、救急車で運ばれた時にも、みっともない思いをしなくてすむ。わかるな」
娘 「・・・・・・はい(それも怖いかも)」

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【2】解説

冗談半分に書いたが、結構マジな話。

これはある種の死に装束
私もある人から教えられた。

> 父 「うす汚れた下着は身につけてはならぬ」

公務員は、いつ、何時、どんな「現場」に駆り出されるかわからない。
(どういう意味かわかりますよね)
それは、事故率・負傷率の増加につながる。
私は、公務員生活の中で、3度、救急車を呼んだ。
2度、同僚を救急車にかつぎ込んだ。
残り一度は、自分が乗せられた。

負傷の程度にもよるが、救急車の中や病院で、意識のない間に脱がされて、パンツの穴を発見されるなどという事態は、なにがなんでも避けたい。
しかも、それが、一昨日からはいているパンツであった日には、もう、生きてはゆけない。
少なくとも、私はそうだ。

> 父 「そして必ず、新品の下着と衣類一式を,職場のロッカーに入れておくように」

そう、これがまさに死に装束。
大災害など、命をかけて現場に出なければならない時にのみ、身に付ける。
普段、着用してはならない。

死ぬ時くらいは、格好だけでも、凛として死にたい。
誰でもそう思う。

地震・土砂災害・山火事・洪水・・・・・・
災害時、役所に漂う緊張感は計り知れない。

公務員とは、自分の属する国家、もしくは地域社会の安全と利益に対して、個人として責任を持つことを求められる、唯一の職種である。
災害時、すべての公務員は、「住民の安全と財産を守れ」と、命じられれば(命じられなくとも)、唯一・究極の忠誠対象である自分の属する集団のために、命を捨てる覚悟で望まなければならない。

だが実際、毎日、そんな心構えでいられるだろうか?
普通に、仕事をしていては、無理だ。
特に、書類を右から左へと回しているような職場では。

しかし、職場ロッカーの中に「死に装束」があれば、毎朝、否応なく自分の究極の使命を思い出させられる。
少なくとも、長年見ていれば、心構えだけはできる。

ちなみに、私も、就職と同時に作業服上下1セットと、下着一式をロッカーに入れた。
しかし、運良くそれに袖を通したことはない。
もちろん、この風習が、公務員としての心構えを維持することだけに利用されることを願っている。

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【3】編集後記

10日ほど前、メインで使っているパソコンがクラッシュしてしまいました。
なんとか、メルマガの基本データだけは救出しましたが、未だパソコンの修理が完了していません。
現在、モバイル端末でメルマガの発行をしています。

おかげで、いただいたメールの返信や、HPでのバックナンバーの更新などもできていません。

読者のみなさま。
ごめんなさい。

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地方公務員拾遺物語 【第26号】 〜父から娘へ・・・・・・
                    発行者:KK
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