_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第228号】 〜微妙に虚偽?【議会広報編】〜 2007/2/4 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■もくじ■ 【1】微妙に虚偽?【議会広報編】 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】微妙に虚偽?【議会広報編】 住民 「なぁ。役人って、えらそうだよなぁ」 職員 「なんで?」 住民 「議会広報の質疑・答弁コーナーを読んでるとだなー『・・・である』とか『・・・だ』とか」 職員 「あー。あれか」 住民 「あの言葉遣いは、いかんなー」 職員 「対して議員の答弁は、『・・・です』『・・・ます』の、丁寧語だと言いたいわけだな」 住民 「そうそう」 職員 「あれ、両方ウソ」 住民 「・・・は?」 職員 「議員の質疑も役人の答弁も、実際は、どちらも『・・・であります』調の、堅苦しい会話なんだわ」 住民 「???」 職員 「つまりだな。議員としては、自分のイメージアップのために、丁寧な言葉遣いに変換するわけだ」 住民 「ふむ」 職員 「更に、尊大な役人と戦っている、正義の議員だとPRするために、役人の答弁をえらそうな言葉遣いに変換するわけ」 住民 「それって、虚偽報告じゃないのか?」 職員 「まぁ、内容は間違ってないから・・・(溜息)」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 議会広報は、通常、議会事務局で製作されますが、当然、議員さんの校正が入ります。 そんな中で、言葉尻が加工されていくというお話し。 あと、よくあるのが、議員さんの議会質問が、延々と書かれていて、最後に、 首長 「趣旨は理解できる」「現状ではできない」 ・・・とか、一言だけ、役所の答弁が書かれているパターン。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 ちょっと、想像してみてください。 外国人が、母国語で話している映像。 「再び人を殺しました」 「とても反省しています」 「しかし、また罪を犯しそうです」 ・・・と、話しています。 本人の音声を外し、ポップなラテン系BGMをバックに、テロップを流してみましょう。 「また、やっちまったYO!」 「もちろん反省してるさ」 「でも、また、やっちゃうかもね」 では、BGMを、もの悲しげなギターに、テロップも少し替えてみましょう。 「私は、再び、人をあやめてしまいました」 「自分を許すことができません」 「また、自分が罪を犯すのではないかと恐ろしいのです」 ・・・と、まぁ、こんな感じ。 音楽と簡単な細工だけで、かなりイメージが変わります。 これは、最も初歩的な情報コントロールです。 世の中には情報があふれています。 そして、そのうち、生の情報に触れられるという状態は、非常に限られています。 つまり、加工・修飾された情報にあふれているとも言えます。 ですので、情報にコントロールされないためには、加工・修飾された情報の中から、「単純な事実」のみを抽出して、自分で分析するしかありません。 ただ、これは結構、難しいことです。 多分、私もできてません。 とりあえず、私は、 ・キャスターが大げさな番組 ・キャスターが個人見解をしゃべりまくる番組 ・余分なBGMが流れる番組 ・・・は、報道番組としては、見ていません。 古舘○知郎とか筑紫○也とか・・・ TV局が視聴者を取り込むために、不可欠なキャラ(笑)。 まぁ、煽りキャラって、作る側としては、楽ですけどね。 あ、逆に、世論をコントロールするのに、都合のよいキャスターを躍らせているだけかもしれませんが。 冷ややかに見ています。 ああ。 櫻井○し子時代の「きょうの出来事」、よかったなー。 主観を一切省いた情報。 冷徹なまでの事実主義。 もう、あんな硬派の番組って、出てこないんだろうな・・・ あ、番組としてですよ。 個人は、あんまり好きじゃないです。はい Copyright (C)KK 2002-2007 All Rights Reserved.
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