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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第222号】 〜生理休暇〜 2006/12/24 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■もくじ■ 【１】生理休暇 【２】解説 【３】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【１】生理休暇 12月も終わろうとする頃、職員のＡ子嬢が、旅行申請を出した。 課長 「ほぉ。年末の海外かい？」 Ａ子 「はい。クリスマス終わったら、お休みいただいて、大晦日前に帰ってきます」 課長 「正月は日本で過ごすか。うらやましいなー。あ、あと、休暇願は出しといてね」 Ａ子 「あ。それはこちらです。決裁お願いしますねー」 課長 「はいはい・・・？」 Ａ子 「・・・？」 課長 「あー」 Ａ子 「・・・はい？」 課長 「生理休暇で海外行くんじゃありません。ちゃんと有給休暇出しなさい」 Ａ子 「・・・あのー。ダメですか？」 課長 「あたりまえです」 Ａ子 「・・・って、おかしいじゃないですか。Ｂ子先輩、一昨年、それでハワイに行ってきたって」 課長 「・・・おまえ、なんで、Ｂ子がおかしいと気づかんのだ？」 Ａ子 「とにかく、不公平です！！」 課長 「はいはい。んじゃ、公平に、Ｂ子を連れて、あと人事課長も入れて説教といくか。正直、小一時間でも詰めたい・・・」 ______________________________________________________________________________ 【２】解説 公務員は、任地を離れる時、行先と連絡先を残して行くのが慣例。 例規で定められている場合が多いようです。 また、生理休暇は、診断書不用。 自己申告で適用されるものです。 しかし、勤務が著しく困難な場合という、一般条件を満たしてのもの。 遊びに行ってはいけません。 ちなみに、Ａ子嬢、Ｂ子嬢、ともに、有給休暇の残数ゼロだったそうで、窮余の一策といったところでしょうか。 バブルの末期、公務員業界が、急にヒマになってきた頃のお話だそうです。 ______________________________________________________________________________ 【３】編集後記 昔、近所の役所の管理職な人が言ってました。 「部下の有給休暇は、権利だから認めなきゃならない」 私のかつての上司は言ってました。 「有給休暇の申請を出す前に、まず、自分に問え」 その前に仕えたガテン系な上司は言ってました。 「事にあたって公事ではなく、私事を優先する者は、ここにはいらん」 ま、言った状況は、いろいろですが。 Copyright (C)KK 2002-2006 All Rights Reserved.
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