_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第209号】 〜減給処分〜 2006/9/24 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。 すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【1】減給処分 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】減給処分 住民 「おい。土木課の職員が一人、減給喰らったんだって」 職員 「ええ、まぁ」 住民 「何か悪いことしたのか」 職員 「いや、道路工事を請け負った業者が、パワーショベルの操作を誤って、隣の家の玄関壊したんですよ」 住民 「なにっ!」 さて、ここで問題です。 あなたが住民なら、どのように答えますか? (回答A) 住民 「何やってんだよ。もっとしっかり、指導しろっ」 (回答B) 住民 「業者のドジで減給?気の毒な・・・」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 まぁ、解説というのも、アレなんですが・・・ こういう時ほど、行政と住民の関係が、よく見えるものです。 第三者の怒りが、どこに向くか・・・ということですね。 直接的な加害者である業者に向けられたなら、まぁ、平穏な官民関係。 業者を通り越して、役所に向けられたら、もう、どうしようもない官民関係。 (行政が信頼されてない、末期的状況ですね) 何かの事業を行なう際には、一定のリスクが発生します。 そして、その事業主体である役所は、当然、その責任を負います。 しかし、実際、どのレベルで発生した責任かというのも、また、重要な要素です。 パワーショベルの操作ミスというのは、明らかに現場のケアレスミス。 役所は当然、被害者に対する責任を負いますが、実際、予知・予見は、ほぼ不可能です。 ですので、私の知っている事例では、ほぼ100%、回答Bでした。 ちなみに、こういう時は、通常、平の職員だけではなく、部長・課長クラスも処分されます。 平の職員だけ重い処分食らって、上司の処分が軽いと、職場の空気が重くなるので(苦笑)。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 一昔前まで、パワーショベルやブルドーザーなどの大型重機の鍵は、同じ形式の重機なら、すべて共通だったそうです。 まぁ、一般人が重機を動かすことはないという認識だったようです。 しかし、バブルの頃から、工事現場に置きっぱなしの重機の盗難があいつぎ、一般の自動車と同じように、鍵の形状が個別のものになったそうです。 しかし、あんな目立つもん盗んでどうすんだ・・・? Copyright (C)KK 2002-2006 All Rights Reserved.
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