_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第203号】 〜O157vs残留塩素〜 2006/8/13 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。 すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【1】O157vs残留塩素 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】O157vs残留塩素 とある夏、病原性大腸菌O−157が大流行した。 保健所は指導に乗り出した。 今日の指導は、公営のプールなのだが・・・ 保健所 「ということで、プールの水を媒介として、大量の感染者を出す場合が想定されます。十分な注意をお願いします」 職員A 「あのー。具体的にはどのように・・・」 保健所 「水質管理が基本となります」 職員B 「法令に基づいて、塩素消毒を行なってますよ」 職員A 「遊離残留塩素濃度が0.4mg/l以上、1.0mg/l以下が基準ですので、余裕を持って0.7mg/l±0.2mg/lを目処に調整しています」 職員B 「アレでしたら、ギリギリの1.0mg/lまで上げましょうか。ちょっと、子どもには塩素がキツいかもしれませんが」 保健所 「適切な濃度であることが必要です」 職員A 「んじゃ、今のまま、0.7mg/l±0.2mg/lでいいですか?」 保健所 「O−157に対しては、十分な安全性で望むべきです。しかし、遊泳者の健康に留意することが必要です」 職員A 「えー。具体的には、どうしましょうか?」 保健所 「現地に照らし合わせて、適宜適切な管理を望むものです。以上」 職員A 「・・・」 職員B 「あー。つまり、指導はしたから、後はおまえらの責任だぞ・・・と」 保健所 「・・・じゃ、次のまちに行きますんで」 職員A 「何しに来たんですか・・・」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 いわゆる「上からの指導」の悪い例。 具体的指標を示さずに、注意喚起だけして帰るというパターン。 何か問題があった時、注意をしたという指導責任のクリアができる。 また、問題がなければなかったで、「指導の成果」を報告できる。 んじゃ、下の人間はどうしろと・・・ ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 これが、この程度の問題で済んでいればいいのですが、もし、自衛隊の防衛出動などで、 「発砲は制限するが、適宜適切な場合にのみ許可する」 ・・・とか、言われたら、どうすんですかね? 命がけで仕事して、上の都合が悪ければ、現場が全責任を背負わされるなんてことになりかねません。 一事が万事でありませんように。 Copyright (C)K.K. 2002-2006 All Rights Reserved.
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