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地方公務員拾遺物語 【第182号】
   〜情報操作【日本の借金編】〜
                    2006/3/19

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■もくじ■
【1】情報操作【日本の借金編】

【2】解説

【3】編集後記

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【1】情報操作【日本の借金編】

これは、住民さんと役所の職員の会話。
ちなみに、勤務時間外・・・

住民 「なぁ。昨日、○○っていうテレビ番組見てたんだが、日本には、国民1人あたり、XXXX万円の借金があるんだって?」
公務員 「ああ。オレも見て、驚いた」
住民 「無茶苦茶じゃないか?」
公務員 「無茶苦茶な理屈だ」
住民 「・・・?」
公務員 「個人が確実に支払う税金は、税収全体の約1/4にすぎない。残り1/4が法人税だ。その残額、全体の半分は、誰が払ったのか、よくわからない税金だったり、外国人が払った税金だ」
住民 「・・・何が言いたい?」
公務員 「つまり、国の収入から考えた場合、国家債務を個人が負担すると仮定して、単純に割り戻すことに、全く意味はない」
住民 「ああ、なるほど・・・」
公務員 「『国民ひとりあたりの借金』という仮定を行なえば、国家債務を、個人が返済しなければならないという誤解を与える。あの番組は、単純に政府や行政機関を叩くため、あんな数字を持ち出したにすぎない」
住民 「また、マスコミの情報操作というわけだな」
公務員 「そのとおりだ。騙されてはいけない」
住民 「で、白状したらどうだ?お前は、どんな情報操作をしている?」
公務員 「いや、国家財政の話を、地方公務員に愚痴られたって、困るだろ」
住民 「単純に、話をそらしただけかよ・・・」

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【2】解説

このシリーズで、3回も続いてしまったので、もう、解説もいらないかなと思いますので、財政赤字の話を少し。

1990年、湾岸戦争の直前、バブル景気のもと、長年の日本の赤字国債は、ほぼ完済されていました。
しかし、対イラク多国籍軍に参加しない代わりに、日本は、巨額の戦費を負担。
これが、現在の赤字国債の発端です。

その後、バブルの崩壊により、日本経済は悪化。
政府は、公共投資による景気回復を狙い、大量の赤字国債を発行するも、景気は回復せず。今に至ります。

さて、マイナスの事態に対する時、政府・自治体の対応は、常に敗北主義です。
被害が出ている最中に、被害を最低限に押さえようとする対応というものは、成功しようが失敗しようが、必ず被害が出ますので。

もし、湾岸戦争の時、国際社会でシカトを決め込んでいたら。
もし、バブル崩壊時に、大量の赤字国債が投入されなかったら、どのようになっていたのか?

検証はできません。

社会政策というものは、先に実験した後に、実行するということができません。
常に、ぶっつけ本番なのです。
もしかしたら、実際に採った政策よりも、有効な手段があったのかもしれません。
逆に、その手段を採って、今より悪くなった可能性もあります。

あえて言うなら、バブルの時、もっと経済を引き締めておけばよかったという話はありますが、これも、歴史の後智恵以上のものではありません。

それだけの責任を担える人たちが、政治家や官僚となっていくのでしょうが・・・
正直、地方自治体レベルの職員に、愚痴らないでください・・・はい(涙)。



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【3】編集後記

最近、とある事情で、昼のワイドショー番組を見る機会が、増えました。
しかし、まぁ、レベルが低いというかなんというか・・・
少なくとも、報道番組ではありませんね。
人間の負の感情に訴える娯楽番組ってヤツですか?

これだったら、多少、受信料払っても、NHK見ようかという気分になりました。



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