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地方公務員拾遺物語 【第17号】
   〜責任回避〜
                    2003/1/26

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このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。
これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。
すべて読者のご判断に委ねます。

■もくじ■
【1】責任回避

【2】解説

【3】編集後記

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【1】責任回避

今回も引き続き成人式ネタ。

成人式の写真撮影に来ていた、まちの広報カメラマンが、会場の片隅で口論中。
なにやってんだ?

広報担当 「なんで、写真、撮っちゃいけないんですか!説明してください!!」
会場責任者 「その写真、広報誌に掲載するんだろ?肖像権の問題を考えなさい!誰かからクレームがついたら、どうするつもりですか!!」
広報担当 「そんなこと言ってたら、新聞者だのTV局だのは、仕事できませんよ」
会場責任者 「それじゃ、何かあった時、全ての責任はあなたが取るということですね!!」
広報担当 「・・・・・・小心者(ボソッ)」

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【2】解説

情けない話だが、こーいう人間も存在する。

発生を予測したトラブルの逃げ道を作った。
本来、それが、行政の仕事として違法性がある行為なら、何がなんでもやめさせるべきである。
それが責任者の勤めだと思う。

ちなみに、成人式の後、この日撮られた写真について、多少のトラブルがあった。

会場責任者 「なぁ。広報で使った成人式の写真貸してくれないか?
        何人か、新成人が借りにきてるんだよ」
広報担当 「・・・・・・あんたには貸さん」

人間関係は大事だ。

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【3】編集後記

余談だが、「肖像権」などというものには実体がない。
一定レベルの高等裁判所以上での「肖像権」裁判で、「肖像権」という権利を認めたものはない。
なぜなら、日本の法律には、そんなもの存在しないからである。
いわゆる「肖像権裁判」の勝訴事例は、民法上の一般不法行為として、損害賠償を認めているのであって、「肖像権」を認めたものではない。

ちなみに、今回のような、「公共の場」での「公共的なイベント」では、いわゆる「肖像権」的ものは発生しないという判例があるそうです。
念のため。

なお、どんな時に、いわゆる「肖像権」的な、一般不法行為が発生するのか?
それはまた、いずれネタにしましょうか?
リクエストがあれば・・・・・・

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地方公務員拾遺物語 【第17号】 〜責任回避〜
                    発行者:K.K.
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