_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第164号】 〜情報操作〜 2005/11/13 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。 すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【1】情報操作 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】情報操作 職員A 「去年の情報公開の申し立て件数って、何件くらいですか?」 職員B 「100件くらいかな?」 職員A 「結構ありますね。それで、全部、公開しちゃってるんですか?」 職員B 「いや、全部公開は8割弱かな。残りは部分公開だわ」 職員A 「却下とか、非公開はなかったんですか」 職員B 「ないよ」 職員A 「ウチって、なかなか、オープンなんですね」 職員B 「・・・と、おまえも、情報操作されてるわけだ」 職員A 「は?」 職員B 「情報公開の申請と公開の状況は、毎年、一般に公表される」 職員A 「はぁ・・・」 職員B 「非公開件数が多いと、格好が悪い」 職員A 「・・・まぁ、そうですね」 職員B 「と、いうことで、『事前審査』というカタチで、申請書類を預かり、非公開になりそうな場合、口頭で非公開になる旨を説明して、申請書類を持ち帰ってもらうわけだ」 職員A 「・・・はぁ?」 職員B 「つまり、申請自体をなかったことにして、非公開件数をゼロにしてしまうわけだな」 職員A 「無茶苦茶じゃないですか」 職員B 「ツッコミが入った時には、『申請の事前審査で、非公開になるであろう旨を説明したところ、書類を持ち帰られました』と、説明する」 職員A 「違法行為じゃないですか?」 職員B 「違法性はない。まぁ、非公開の決済を書くのが面倒くさいだけだ」 職員A 「自慢できるよーなことじゃないでしょう」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 整理してみましょう。 @情報公開申請の文書が提出される。 A非公式に審査する。 B非公開となる見込みの場合、口頭でその旨を通知。同時に申請書類を返却。 C申請がなかったとして、公文書として残さない。 D非公開件数はゼロになる。 ちなみに、通常、非公開の決定が降りれば、不服申し立て手続きが可能です。 非公開の決定を、わざわざもらってから、再度、不服申し立てすることによって、少しでも情報を引き出そうという手段もあります。 しかし、そこまで知ってる人は、非常に稀ですね。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 申請がなかったことにするというのは、門前払いの応用です。 この手段を更に悪用すれば、通常は開示可能な請求すら、非開示にすることができます。 まぁ、そこまでやると、犯罪ですが。 Copyright (C)KK 2002-2005 All Rights Reserved.
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