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地方公務員拾遺物語 【第159号】
   〜決裁主義・文書主義〜
                    2005/10/9

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このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。
これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。
すべて読者のご判断に委ねます。

■もくじ■
【1】決裁主義・文書主義

【2】解説

【3】編集後記

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【1】決裁主義・文書主義

海外で、とあるコンピュータウィルスが猛繁殖。
各自治体は、対応に奔走した。

その数日後・・・

職員A 「あれ?都道府県の情報担当課から、文書が来てますよ」
職員B 「ああ、きっと、ウィルスの被害報告でも、出せって言ってんだろうよ」
職員A 「えーと・・・」

―――――――――――――――――――――

            平成○年○月○日

担当者各位

            都道府県情報担当課

   コンピュータウィルス○○について

 ○月○日以降、上記ウィルスの感染が広がっている
との報告があります。各市町村におかれましては、十
分なご配慮をお願いします。
なお、別添、CD−ROMにより、ウィルスパターン
ファイルを配布しますので、ご活用ください。


―――――――――――――――――――――

職員A 「・・・だそうです」
職員B 「ウィルス対応なんぞ、その日のうちに完了しとるぞ。その日のうちに対応せんと、手遅れだと言うに。もう、何日経ってんだ?」
職員A 「きっと、文書を起案して、決済とって、CD作って、淡々と事務してたんでしょう」
職員B 「もう、どこの自治体も、インターネットから、パターンファイルをダウンロードしとるだろうに・・・」
職員A 「まぁ、役所の仕事としては、間違ってませんか・・・(溜息)」

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【2】解説

役所に庁内LANが導入されるかされないかの過渡期、よくあった話です。

実際には、光やADSLなどの高速通信環境が整っていない自治体には、行き届いた対応なのですが・・・(苦笑)。
いかんせん、遅きに失しています。

ブラスターやメリッサに代表される(古いか・・・)、短期間拡散型のウィルスやワーム。
対処するには、インターネットからのパターンファイル・ダウンロードに頼るしかないのですよね。結局。

もちろん、都道府県と市町村のネットワーク通信が常態化した後は、全ての連絡と対応は、メールの一斉送信になったようです。

ああ、そうそう、オチがあったんだわ。

職員A 「ところで、CDの中身ですが、Windowsアップデートと、ウィルス○スターのパターンファイルでした」
職員B 「ウチは、ウィルス○スターだからいいけど、ノー○ンとかマカ○ィーのところは、どーしろと・・・」
職員A 「いえ。ウィルス○スターのパターンファイルも、2つ前のパターンで、最新のものではありませんでした。まぁ、文書の起案時点では、最新のものだったんでしょうが」
職員B 「ダメダメじゃん・・・」

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【3】編集後記

先日、日本の制度やら社会の問題点を、エライ人の代表と、国民代表が、議論し会うというTV番組を見ました。
税制とか年金とか国家財政とか少子化とか。

しかし、よく見ると、その番組。
行政の代表が一人も入っていませんでした。

つまり、役所が叩かれっぱなし・・・(涙

私、このメルマガがご縁で、時々、TV出演の依頼を受けるのですが、今のところ、全て、お断りしていますし、今後も、お断りするつもりです。
と、いうのは、現役や元職の公務員が招待されて・・・という、番組を、何度も見ていますが、結局、役所側の発言の機会って、ほとんどないんですよね。

ひどい番組となると、4・5人並べといて、発言が放送されてるのは、合計10秒ほどとか。

馬鹿らしくて、やってられません。

私、一時期、報道業界にいたことがあります。

司法・行政・立法の「3つの権力機関」は、相互監視や、法的な公平性が定められています。
しかし、「第四の権力」報道機関は、営利や思想操作を目的とし、情報の出入りを操作し、結論を誘導するということが、ままあります。

新聞は、テキスト中心ですので、個人で考えたり、分析したりする余裕がありますので、危険性は薄いのですが、テレビは非常に危険です。
瞬間的に、莫大な情報が一方的に叩き込まれるので、訓練していないと、自己分析する間もなく、情報操作されてしまいます。
具体的には書きませんが、その手法はたやすく・数多く、効果は絶大なものです。

アメリカでは、ブログを中心とした個人の情報発信手段の発達により、報道機関の公平性が疑われ、検証されるようになりましたが・・・
今の日本は大丈夫かな?

おっと。
気をつけてくださいね。
私も、あなたを、情報操作しようとしているのかもしれませんよ。



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