since 2002/9/20



_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

地方公務員拾遺物語 【第158号】
   〜父の罪〜
                    2005/10/2

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。
これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。
すべて読者のご判断に委ねます。

■もくじ■
【1】父の罪

【2】解説

【3】編集後記

_______________________________________________________________________________

【1】父の罪

これは、バブル崩壊直後、高校の社会の授業での話。

先生 「はい。今日は、ゼネコンの不正経理と不正献金問題を勉強しました。では、また、明日」
生徒 「は〜い」

その翌日から、ある生徒が登校しなくなった。
心配する担任。
数日後、父親が学校を訪ねてきた。

先生 「A子さん、一体、どうしたのですか?」
父親 「学校でいじめられたそうです」
先生 「え!一体どうして?」
父親 「社会の授業で、ゼネコン問題を取り上げられたそうですね。私、某・中堅のゼネコンに努めてまして・・・」
先生 「え゛・・・」
父親 「先生、確かに、談合や不正経理は悪いことです。しかし、一体、どーいう教え方をされたのでしょうか?」
先生 「えーと・・・」
父親 「仮に私が罪を犯していても、娘には何の罪もないと思うのですが・・・」
先生 「・・・はい。そのとおりです(反省)」

______________________________________________________________________________

【2】解説

ゼネコン汚職事件が全盛の頃、各地の学校で、こーいういじめがあったそうです。

さて、近代の人権尊重は、個人の尊重であり、集団と個人を隔離して考えることを前提としています。

今回の場合、先生に悪気はなくとも、一言、
「悪いことをした会社だからといって、会社の人みんなが悪いことをしたわけではありませんよ」
・・と、ひとこと言っていれば、大丈夫だったのかもしれません。

罪を憎んで人を憎まず。
職業に貴賎なし。

______________________________________________________________________________

【3】編集後記

60年・70年の安保闘争の頃、警察や自衛官を親に持っていた子どもが、一部の先生によって、吊し上げられたなんていう話が残っています。

学生運動出身の先生にとっては、警察や自衛官は自分たちの運動を邪魔する「反動勢力」の象徴だったようです。
で、自分たちが弾圧された恨みを、相手の子に晴らす。

「あなたたちのお父さんは、悪者ですっ!!」
・・・みたいな。

こちらは、明らかに人権侵害ですが、負の教訓は、なかなか残らないものなんですね・・・


Copyright (C)KK 2002-2005 All Rights Reserved.

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

■このメールマガジンは、下記のシステムによって配信されています。
 まぐまぐ http://www.mag2.com/
■このメールマガジンは、受信者個人の責任においてお楽しみ下さい。
 当メールにより生じる損害等について責任は負いません。
 もちろん、行政訴訟・損害賠償等の証拠になるものではありません。
■このメールマガジンの内容の無断転載を禁止します。

地方公務員拾遺物語 【第158号】 〜父の罪〜
                    発行者:K.K.
                     http://kkmmg.fc2web.com/
登録・解除はこちらから
http://www.mag2.com/m/0000098486.htm

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/





Copyright (C)KK 2002 All Rights Reserved.


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送