_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第156号】 〜小さな投票所〜 2005/9/18 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。 すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【1】小さな投票所 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】小さな投票所 これは昭和の中頃。 とある選挙、とある投票所での話。 職員A 「退屈ですねぇ。あー、昼ごはん、まだかなー・・・」 職員B 「ははは。ところで、今、ココの投票所の投票率、何パーセントくらいだ?」 職員A 「えーと、96%くらいかな。残り10人を切りました」 ちょうど、投票に来ていた地元の顔役が、その話を聞いていた。 そして、おもむろに、有権者名簿をのぞきこむ。 顔役 「ああ、残りの連中なら、みんな、畑に出てたなぁ。よし、俺が声かけてくるよ。そうしたら、投票、昼前に全部終わるだろ」 顔役は、そのまま、外に出て行った・・・ 職員A 「あ、ちょっと・・・」 職員B 「おい、もし、投票終了時間までに投票率が100%になったら、どーすんだよ?投票所、閉鎖して、帰っていいのか?まだ、昼飯も食ってないんだぞ!?」 職員A 「あ、え?いや・・・どうなんでしょう」 職員B 「とにかく、選挙管理委員会の本部に電話しろっ!」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 平成の始め頃まで、田舎では、小さな投票区が、たくさんありました。 有権者数が2〜300人とか、当り前。 私の知っているところでは、有権者数が100人を切っているところとかありました。 今回のネタの場合、個人情報がうるさくない時代。 しかも、地方選挙で有権者の意識は高い。 田舎だから、投票率は高い。 ・・・と、いろいろ条件が重なった結果、起きてしまったハプニング。 ちなみに、この後、どうなったのかは、伝わっていません。 残念。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 今回の衆議院議員選挙の投票率が高かったので、思い出したネタです。 こーいう、田舎の有権者の少ない投票所。 投票事務の職員が、 ヒマなので、庭でキャッチボールしてた。 集会所(投票所)の備品で、将棋を指してた。 近くの小川で魚を捕ってた。 ・・・など、いろんな伝説があります。 なお、近年では、過疎化と合理化により、小さな投票所は、統合されてだんだん姿を消してゆきました。 いや、投票所が1箇所増えると、結構、手間も人件費もかかりますので・・・ Copyright (C)K.K. 2002-2005 All Rights Reserved.
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