_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第148号】 〜最低賃金〜 2005/7/24 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ■もくじ■ 【1】最低賃金 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】最低賃金 最低賃金【さいていちんぎん】 厚生労働省により、各都道府県エリアで決められる。 雇用者は、その金額以下で人員を雇ってはならない。 ある日、シルバー人材センターの理事長が、役所を訪れた。 職員A 「今日は、どうされたのですか」 理事長 「営業に来たんだ。もっと、ウチに仕事くれって(笑)」 職員A 「・・って、ウチ、公園の維持管理とか、学校の草刈り、広報の配布と、大体の軽作業は、シルバーさんに任せてますので、これ以上、ウチに営業かける必要はないと思いますよ」 理事長 「いや、まだまだ開拓の余地はある。ほれ、役所の事務方アルバイト職員。ウチにも、元公務員とか、結構いるし、そっちの派遣で、協定せんか?」 職員A 「あ、それは無理です」 理事長 「なんでだよ」 職員A 「シルバー人材センターは、会員(高齢者)に仕事を斡旋して、その収入の5%をセンターの運営費に徴収するシステムですよね」 理事長 「厳密には違うが、実質的にはそのとおりだよ」 職員A 「ウチ、アルバイト料金、安いんですよ」 理事長 「だから?」 職員A 「ウチのアルバイト料金から5%引いたら、都道府県で決められた最低賃金より安くなっちゃうんで・・・」 理事長 「なるほど。不当な雇用契約になるわけだ」 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 シルバー人材センター。 高齢者のために、仕事を集めてきて、それを会員に斡旋することで、高齢者の生きがいと収入を提供する、半官半民の団体です。 センターは、会員に紹介した仕事の収入の5%程度をセンターの運営費に、残りを業務遂行した会員に、分配するシステムとなっています。 (ちなみに、依頼主は会員ではなく、センターと契約するシステムです) 草刈り、庭木の剪定、壁紙の張り替え、冠婚葬祭の宛名書きなど、ありとあらゆる日常業務のほか、農業のお手伝い、企業の宿直なども行なっています。 特に役所は大口の契約先で、庁舎管理を中心に、センターが業務を受けています。 ですので、センターの事務局は定期的に役所を訪れ、顔をつなぎ、仕事を探しにきます。 しかし・・・ ええ。 役所のアルバイト賃金は、安いんです(涙)。 もう、法律ギリギリの安さです。はい。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 そーいや、そろそろ、人事院勧告の季節ですねぇ・・・ 毎年、8月上旬だったかな。 さて、今年はどうなることやら。 Copyright (C)KK 2002-2005 All Rights Reserved.
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