_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第119号】 〜正月座談会〜 2005/1/2 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 脚色してても、ノンフィクション。 解釈は、すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【1】正月座談会 【2】解説 【3】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【1】正月座談会 某・中央官庁が発行する月間情報誌。 その正月号には、毎年、恒例企画が掲載されている。 これは、それを読んでいた市町村職員の会話・・・ 職員A 「あ。今年も大臣と若手職員との座談会が掲載されてますよ」 職員B 「若手って、どれくれいの歳だ?」 職員A 「入庁7年から12・3年。30代前後ってとこですかね」 課長補佐 「おまえらと同じ年齢じゃねーか」 職員A 「ちなみに、みんな、本庁の課長補佐ですね」 課長補佐 「(←40代中頃)・・・」 職員B 「国家T種試験に通った官僚だからな。出世は早いって」 職員A 「私は主事、Bさんでも主任さんなのにねぇ」 職員B 「ねぇ、課長補佐。どうです?オレたちくらいの年齢で、日本を動かしてる課長補佐がいますよ」 課長補佐 「オレのことより、おまえら、ちゃんと働けぇ〜(涙)」 上司をいじめるのはやめましょう(笑)。 ______________________________________________________________________________ 【2】解説 国家T種試験で採用された、いわゆる官僚さんの出世は早い。 否、無茶苦茶早い。 30歳になる前に、課長補佐級の役職に昇進することもあるようです。 これは、一般の地方自治体では考えられることではありません。 ついでに言うなら、彼ら官僚が都道府県に出向した場合、その年齢で課長として赴任することすらあります。 優秀な人間には、どんどん上へ行ってもらいたいと思いますが、そんなに若くて大丈夫か・・・と、思うのは私だけでしょうか? ナポレオンを筆頭に、歴史上、若くして有能な施政官は、たくさん存在してきました。 しかし、すべての施政官がそうではありません。 だから、そうでない人は、足りない部分を年齢と経験で補うしかありません。 そういった意味では、現在の日本の官僚制度には、一抹の不安を感じてしまいます。 それに、若い官僚管理職に仕えるノンキャリアの国家公務員って、人間関係的に、大変だと思うんだけどなぁ? ま、組織としては、何十年もそうしてきたのだから、大丈夫なんだろうけど。 ______________________________________________________________________________ 【3】編集後記 以前、何度か、複数のキャリア官僚さんと仕事をし、お話しする機会がありました。 幅広い政策構想を持っていたり、 大学教授以上に専門的でわかりやすい話をしてくれたり、 記憶力抜群だったり、 人をひきつける魅力があったり、 コップ一杯のビールで頭にネクタイ巻いてくれたり、 ・・・と、いろんなタイプの逸材ばかりだと、感心した覚えがあります。 こんな彼らに共通して言えることは、大部分が(全部とは言い切れない)有能な行政官であるということです。 そんな彼らがトップにいるのに・・・(溜息)。 国家を動かすということは、ホント、難しいことなのだと思います。 Copyright (C)KK 2002-2005 All Rights Reserved.
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