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_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 地方公務員拾遺物語 【第106号】 〜あんたの相手〜 2004/6/20 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ このメルマガのコンセプトは、「地方公務員の雑談」。 これは、事実か虚偽か、フツーか特殊か。 すべて読者のご判断に委ねます。 ■もくじ■ 【１】あんたの相手 【２】解説 【３】編集後記 _______________________________________________________________________________ 【１】あんたの相手 窓口にて。 これは、役所の職員と来客の会話・・・ 来客 「なぁ。役所の職員って、どうして、こんなに多いんだ？」 職員 「多いですかねぇ？」 来客 「半分でもいいんじゃないか？」 職員 「半分になったら、誰があんたの相手するんだよ（笑）」 来客 「あんたの隣に座っている、若い女の子」 職員 「おいおい」 ______________________________________________________________________________ 【２】解説 平日、定年退職して、暇をもてあましたおじさまと、顔なじみの職員の会話です。 もちろん、こんな会話、相手を選ばなければできません（笑）。 しかし、この会話、公務員にとっては、意外に奥が深いかもしれません。 財政困窮の折、役所の業務効率化は、重要な命題。 特に、市町村レベルでは深刻です。 公務員を減らし、サービスを効率よく提供すれば、余計な人件費をかけなくてすみます。 もしくは、効率化した分で、別のサービスを提供できます。 良いことばかりです。 しかし、サービスを提供する人間を減らし続ければ、いつか限界が訪れます。 サービスを提供する人間がいなくては、効率化も何もあったものではありません。 最悪、削るべきでない事業内容すら、削らなければならなくなります。 これでは、意味がありません。 適切な人員と業務の限界点が、どこにあるのか？ 最大多数の住民が満足できるサービスの平均値とは、どこなのか？ 結局、永遠に揺れ続ける天秤の支点を模索することになりますね・・・（溜息）。 _______________________________________________________________ 【３】編集後記 意外かもしれませんが、日本は先進国の中では例外的に公務員が少ない国です。 人口に占める公務員の割合を見てみると・・・ いわゆる「先進国」であるＧ７の平均値は約16％。 ＯＥＣＤ加盟国の平均値は約19％。 ところが、日本は６％。 先進国中、唯一、１ケタを突っ走っています。 なお、この数字、特殊法人の類を公務員に含んでいます。 また、直接、住民サービスに関係のない軍人（自衛官）は含んでいませんので、これを入れると、諸外国との差はもっと広がります。 ちなみに、人口比だけで考えるなら、日本の公務員を半分にしても、間違いなく、ロシア（公務員の対人口比：３％）程度の行政サービスは受けられると思います。 しかし、それで住民さんが満足するかという問題が・・・（笑）。 ま、これで住民さんに「住民サービスのレベルが低い！」などと、怒られた日には・・・ 「当然です」 ・・・はい。 私は、言いました（核爆）。 Copyright (C)K.K. 2002-2004 All Rights Reserved.
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